難波田春夫先生について

難波田春夫先生は、田村正勝の師であり、早稲田大学社会科学部で「社会科学古典研究」の前身である専門演習「スミス・ヘーゲル・マルクス」を創設され、「社会科学方法論」の講義を最初に担当しました。

難波田春夫先生が確立された理論は現代にも通用し、その先見の明は現代を生きる私たちにも訴えかけるものがあります。


難波田春夫先生の経歴

1906年  兵庫県に生まれる

1931年  東京帝国大学経済学部卒業

1939年  東京帝国大学経済学部助教授

1945年  経済学研究所所長

1952年  東洋大学教授

1954年  東京都立商科短期大学教授

1957年  日本学術会議会員

  (1971年迄(第4期~第8期))

1961年  高崎経済大学非常勤講師

1966年  早稲田大学教授、

     駒沢大学(大学院講師)

1970年  アーヘン工科大学創立百周年

     記念式典及び学会に招聘される

1975年  内外経済調査室理事長

1976年  大東文化大学教授

1980年  関東学園大学学長

1986年  関東学園大学名誉学長

1987年  酒田短期大学学長

1991年  9月1日逝去、85歳

主な著作

  • 『国家と経済』 第1巻~第5巻、日本評論社、昭和13年~17年
  • 『スミス・ヘーゲル・マルクス』 講談社、昭和23年
  • 『国家と経済』 講談社、昭和28年
  • 『国家と経済―近代社会の論理学―』 前野書店、昭和44年
  • 『社会科学研究』 前野書店、昭和44年
  • 『日本経済研究』 前野書店、昭和45年
  • 『経済社会学研究』 前野書店、昭和46年
  • 『難波田春夫著作集』 第1~第10巻、早稲田大学出版部、昭和57年~58年
  • Sozialwissenschaft und Wirklichkeit. Waseda University Press. 1984
  • (訳書)『ゾンバルト ドイツ社会主義』 三省堂、昭和11年(前掲 難波田春夫著作集に掲載)